学習会 オキシコンチンTR錠
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今月は、持続性癌疼痛治療剤:オキシコンチン®TR錠の学習会を行いました。
医療用麻薬は患者の疼痛緩和等に有益である一方で、特に米国においては医療用麻薬の乱用が大きな社会問題となっており、錠剤をハンマーなどで砕いて粉末状にし、それを水に溶解させて注射するといった乱用があとを絶たないそうです。
オキシコンチン®TR錠は、
① 既存の製剤に比べて粉末まで砕くことが困難
② 水分を吸収すると膨潤しゲル化するため溶解が困難
といった乱用防止特性を有する製剤として、開発・発売されました。
注意点としては、高脂肪食を摂取した後の投与ではオキシコドンの血中濃度上昇が認められているため、食後又は空腹時のいずれか一定条件下で投与すること、また既存製剤から本製剤への食後投与の切り替えにおいては、副作用の発現に十分な注意が必要だそうです。
がんの痛みに対するオピオイドの使い方、オキシコンチン®TR錠とオキノーム®散による疼痛コントロールについても学習しました。