6月2日(土)やまなみ薬局で開催された緩和ケア薬物療法研究会第8回講演会に出席しました。
一般講演は、阿南病院薬剤科 増田硬三先生より、「阿南病院の麻薬の使用状況」「モーズ軟膏(院内製剤)」についての報告がありました。
「モーズ軟膏」は、皮膚悪性腫瘍や乳癌の皮膚病変における病巣からの出血や浸出液による汚染や悪臭に対応するために用いられる軟膏です。調整後の時間の経過とともに粘度が増してしまうため、病巣の状態に合わせて粘度を調整することが大切だそうです。
特別講演は、佐久総合病院佐久医療センター緩和ケア内科部長 山本亮先生をお招きして、「緩和ケアにおける薬物療法の実際」というテーマでご講演頂きました。
緩和医療におけるキードラッグであるオピオイド製剤のそれぞれの特徴について、良い点・悪い点を説明して頂き、オピオイドの選択方法、突出痛に対するレスキューの使い方を学びました。
また、緩和医療におけるトピックスとして、オランザピン(ジプレキサ®)やミルタザピン(リフレックス®)が悪心・せん妄あるいは不眠に効果があるというデータを紹介してくださいました。