12月9日(日)松本市のJA松本会館において長野県民医連学術・研究発表会が行われました。ひまわり薬局からは6名参加しました。
今年度は10演題の発表がありました。様々な分野での発表で、どの演題もとても勉強になりました。中でも塩尻ひまわり薬局の『OTC医薬品の薬歴管理・指導の向上に向けて~百草丸・太田胃散の使用状況調査と薬歴管理においての取り組み~』では、太田胃散1日量の中には炭酸水素ナトリウム1,875gが含まれており、それは約1.3gの食塩量に相当するため、心疾患や高血圧症の方には注意が必要ということを基に、アンケート調査を実施しており、とても参考になりました。
当薬局からは、『高校生薬剤師体験への取り組み』についての活動報告をしました。
特別講演は、日本医科大学付属病院安全管理部感染制御室 根井貴仁先生をお招きし、『AMR対策~抗菌薬の適正使用とワクチン接種~』というテーマでご講演頂きました。
抗生物質の過剰使用がもたらす抗菌薬耐性菌の問題が、世界的に指摘されていますが、このまま何も対策が講じられなければ、2050年には全世界で年間1,000万人が薬剤耐性菌により死亡することが推定されているそうです。それを踏まえて、抗菌薬を濫用しないための感染症診療の原則・AST(抗菌薬適正使用支援チーム)活動の実際・AMR(薬剤耐性)対策・ワクチンに関してなど、ユニークな表現を用いて分かりやすくお話ししてくださいました。随所にアニメキャラクターなどが登場し、とても楽しいご講演で、とても勉強になりました。