エプクルーサ®配合錠のメーカー学習会を行いました。
エプクルーサ®配合錠はギリアド社が発売を予定してるC型肝炎治療薬です。
核酸型NS5Bポリメラーゼ阻害剤のソホスブビルとNS5A阻害薬であるベルパタスビルを配合した製剤であり、NS3/4Aプロテアーゼ阻害薬を含まない(PIフリー)DAA配合錠です。
効能・効果は「前治療歴を有するC型慢性肝炎、C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」および「C型非代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」です。
特徴は、①すべてのジェノタイプに効果が期待できる(パンジェノタイプ)②非代償性肝硬変に適応を持つ ことです。
これまで「C型慢性肝炎」や「C型代償性肝硬変」では治療薬があるのに対し、「C型非代償性肝硬変」には承認された治療薬がありませんでした。また、既存のDAA治療不成功の症例に対する治療の選択肢も限られていました。
エプクルーサ®配合錠は従来薬で治癒しなかった患者さんや非代償性肝硬変に適用できる期待の新薬です。
C型肝炎治療は、インターフェロン単独療法の時代を経て、インターフェロンフリーのDAA製剤が登場し、この間新しい製剤が相次いで開発されてきましたが、今回また新たなDAA製剤が登場しました。医学の進歩はすごいです!