学習会
FreeStyleリブレ
投稿日: カテゴリー:かなえひまわり薬局日記, 学習会 from:sio
今月は『FreeStyleリブレ』について学習しました。
アボットジャパンより発売されている「自己血糖測定器」です。
今までの自己血糖測定SMBG(Self-monitoring of blood glucose)は、指先から少量の血液をとって計測するもので、“穿刺時の痛み” “血糖変動までは分からない” などの問題がありました。
『FreeStyleリブレ』は、小型のセンサーを上腕の後ろ側に装着することで、センサーの中心部に取り付けられた極細のフィラメントが皮下に挿入され、グルコースを1分毎に測定し、15分毎に自動的に記録してくれます。センサーは14日間装着可能です。
また、読み取り器でスキャンすると、痛みを伴わずにグルコース値がすぐに計測できます。
2017年9月1日より保険適用になった件についても、説明がありました。
ジプレキサ
投稿日: カテゴリー:学習会 from:suzu
今月のメーカー学習会は抗精神病薬・双極性障害治療薬のジプレキサでした。
販売開始から16年と言う事でひまわり薬局での処方も珍しくない薬剤ですが、最近ザイディス錠といって水なしで服用できるタイプの薬剤が発売になりました。口腔内崩壊錠は他の薬剤でも多く販売されていますが、ザイディス錠の特徴は溶ける速さがすごいようです。着水して3秒で溶けるようです。薬の値段は普通の錠剤と変わりがないので患者さんのニーズで使い分けるといいですね。
最近、ジプレキサに適応追加の噂を耳にしたので、メーカーさんにお聞きしましたが、詳しい内容は分かりませんでした。適応追加になった際はまた学習したいと思います!
オキサロール軟膏・ローション、マーデユオックス軟膏
投稿日: カテゴリー:学習会 from:suzu
8月のメーカー学習会は、マルホ株式会社から発売されている尋常性乾癬治療剤のビタミンD3製剤のオキサロール軟膏・ローション、ビタミンD3製剤とステロイド配合錠のマーデュオックス軟膏でした。
乾癬とは「炎症性角化症」という皮膚の病気で、皮膚が少し盛り上がった赤い発疹の上に銀白色の垢のようなものが付着し、ポロポロとふけのようにはがれ落ちたりする症状がでます。炎症を起こす細胞が集まって活性化しているため毛細血管が拡張し、皮膚が赤みを帯びた状態になります。健康な皮膚と比べると10倍以上の速度で表皮が作られることが原因のようです。
最近モデルの道端アンジェリカさんが自身のInstagramですっぴんを披露し、乾癬(かんせん)と呼ばれる皮膚の持病があることを告白したことで、耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
★ビタミンD3外用薬のオキサロール軟膏・ローションは表皮の新陳代謝の異常を抑え、正常な皮膚に導きます。効果が出るまでに時間がかかるため、根気よく塗ることが大切です。
★ビタミンD3とステロイドの配合外用剤のマーデュオックス軟膏はステロイドを配合しているため即効性があります。だた長期間使用すると毛細血管が拡張したり、皮膚が薄くなったりするステロイドの副作用に注意する必要があります。
乾癬の治療法は症状と程度により患者さん一人ひとりに合わせて決めていきます。医師に相談し患者さんにとって一番良い治療法を選択しましょう。
飯伊病診部会 第1回研修会
投稿日: カテゴリー:かなえひまわり薬局日記, 学習会 from:sio
8日夜、シルクホテルで開催された飯伊病診部会第1回研修会に出席してきました。
今回は、『オピオイド誘発性便秘症の新規治療薬 ナルデメジン(スインプロイク®)』について、塩野義製薬の製品戦略部の方が講演してくださいました。
オピオイド誘発性便秘症(opioid-induced constipation:OIC)とは・・・
オピオイド鎮痛薬は中枢のμオピオイド受容体に作用して強い鎮痛効果を示す一方で、腸管のμオピオイド受容体に作用することで腸の活動を低下させ、OICを引き起こします。
ナルデメジンの作用は・・・
ナルデメジンは、消化管のμオピオイド受容体に結合して、オピオイド鎮痛薬と拮抗することにより、OICを改善する新しい作用機序の薬です。血液脳関門の透過性が低下しているため、中枢のμオピオイド受容体作用は阻害しない特徴があります。オピオイド鎮痛薬の鎮痛効果には影響を与えず、OICを改善することができます。
重大な副作用として、重度の下痢が報告されています。
ナルデメジン誕生の開発経緯、臨床成績、実際処方した医師からの感想(良い面、悪い面)を紹介してくださいました。
糖尿病・代謝研究会
投稿日: カテゴリー:かなえひまわり薬局日記, 学習会 from:sio
11日の夜、シルクホテルで開催された「糖尿病・代謝研究会」に出席してきました。ひまわり薬局からは4名出席しました。
「DPP-4阻害薬によってもたらされたパラダイムシフト」についてご講演頂きました。
・ここ10年で2型糖尿病患者さんの平均HbA1c値は改善してきており、2013年には7%を切った。
・2型糖尿病患者さんの平均年齢とBMI値は上がってきており、高齢者、肥満の患者さんが増えている。
・低血糖を来たさずに血糖値をいかに下げるかが重要であり、血糖変動を小さくするためにDPP-4阻害薬は有効であり、さらにα-GI+DPP-4、BG剤+DPP-4など組み合わせることにより、相乗効果が期待できる。
・DPP-4阻害剤によって、心血管イベント、認知機能障害、骨粗鬆症、サルコペニア(加齢による筋力・身体機能の低下)が改善されたという研究もある。
・DPP-4の週1回製剤・配合剤なども用い、患者さんのQOLやライフスタイルに応じた治療が重要である。
などなど、様々なStudyの成績や膨大なデータを基に、現在の糖尿病治療について学んできました。